総合評価83点
ねるという名前が珍しい。そして美しくも愛らしいルックスは、まさに10年に一度の逸材。しかし、いろいろな事情でトップアイドルにはなれなかった。同じく、この写真集もいろんな事情で傑作には届かなかった。最後にその理由を紐解く。
全156頁のうち、水着が25頁のアイドル写真集である。坂道系だが、下着姿が無いのが珍しい。水着の種類は、紐ビキニが二つあり、白色と薄紫色のギンガムチェック。それと普通のビキニで、紺色と白のボタニカル柄の二つである。
全体的に、普段の日常を綴ったような作品である。舞台が田舎のために、レトロな雰囲気が漂う。モデルの表情がリラックスしており、愛らしさを強く感じた。撮影は細居幸次郎先生。
この記事のすべての画像は「長濱ねる1st写真集ここから」より引用
極端に低いなで肩と腰回りのカーブが魅力

すごいのは、なで肩が異常に低いところである。このラインがモデルの上半身を華奢に見せている。逆に下半身は、ボリュームたっぷりでそのギャップに驚く。一般的なグラマラス体型とは違うが、個性的な魅力を感じる身体の形である。水着はギンガムチェックで可愛らしい。表情もリラックスした笑顔が出ていて、より可愛さが増している。
繊細な折り紙がモデルの性格を表す

小道具に折り紙をチョイスしたのが良い。ふつう、目を隠すポーズを作るときに、葉っぱやお菓子を利用するが、和風の折り紙にしたことで、モデルの上品な優しい性格が滲み出る。さらに、髪にたっぷりと巻きを入れて、上品で華やかな印象を演出している。細居先生のセンスが光るカットだ。
すねた表情も可愛さ抜群

これだけ美人だと、すねた表情さえも可愛くみえる。まさにねるマジック。そしてポニーテールの髪が揺れることで、やんちゃで子供っぽい雰囲気がよく伝わってくる。ねるちゃんのひと味違う可愛さが楽しめた。さすがの細居マジックである。また他のカットに泣き顔があったり、変顔もあり、モデルのいろんな表情を引き出すのが上手い先生である。
問題とおすすめの理由
豪華なメンバーが揃った写真集である。逸材の長濱ねると名匠・細居幸次郎の最高のタッグに、宣伝チャンネルの強い講談社が加わった最強の布陣といえる。しかし、それぞれの思惑が嚙み合わなかったために、傑作には届かなかった。
まず、表紙がダサすぎて驚く。美しい女神に、紺色のポロシャツでは、華やかさがゼロである。服を脱ぐという構図で購買欲を高めたいという講談社の狙いはわかる。しかし、表紙は写真集の顔なので、もっと華やかさを出さないとモデルの良さが印象に残らない。
次に、撮影の舞台が田舎すぎて、古さが目立ってしまい、これまた華やかさが少ない。地元の商店街や旅館、それからレトロな喫茶店にフォーカスを当てすぎており、紙面がどうしても古臭く感じてしまった。学生時代を思わせるノスタルジーとは違う古さである。そのため、ねるちゃんは令和の現役アイドルだが、背景は昭和の香りが残っていて、バランスがとれていない。
最後は、衣装も華やかさがないのが気になる。私服のワンピースは一昔前のデザインに見えるし、色合いもビビットさが足りない。ねるちゃんを魅力的に見せたいなら、それなりのゴージャスな衣装や珍しい衣装を着せて欲しいと思った。もちろん、写真集のコンセプトはちゃんと表現している。だが、アイドル写真集とは相性の良くないテーマだし、ファースト写真集でやるようなことじゃない。やまねこはそう思っている。おすすめするポイントは何だろう。うーん、やっぱり水着姿のなで肩かな。ねるちゃんの極端ななで肩は、独特な色っぽさがあり、とても印象深かった。


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